オギノ式による避妊と卵胞ホルモンを含むトリキュラー

周期望まない妊娠を防ぐための避妊の方法には数々のものがありますが、わが国で大正時代からすでに知られていたものとして、オギノ式とよばれるものがあります。
これは、前回の生理の開始日や、最近数か月における生理周期をもとにして、次回の排卵日を推定することによって、妊娠しやすい日と妊娠しにくい日を分けて、これを避妊に活用しようとするものです。
しかし、生理周期というのは女性の体調などによってもいくらでも変化するもので、確実性という意味からは難しい面を抱えています。
オギノ式の発見者自身も、避妊ではなく不妊治療の一環として役立てることを考えていたものであり、現在ではその趣旨にそって、どちらかといえば不妊になやむカップルが妊娠を成功させるための参考として用いることのほうが多くなってきています。
このように、オギノ式での避妊には不確実性が残ることから、医薬品や医療器具を用いた新しい避妊方法も導入されており、そのひとつには経口避妊薬、いわゆる低用量ピルというものがあります。
低用量ピルというのは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンというふたつの女性ホルモンを配合した錠剤で、1日あたり1錠を毎日飲みつづけることによって、避妊の効果をほぼ確実に発揮するものです。
その銘柄にもいくつかのものがありますが、トリキュラーは卵胞ホルモンの量を極力少なくすることによって、吐き気や頭痛、下腹部痛などの副作用を抑制するようにした、三相性というタイプの比較的新しい経口避妊薬です。
臨床試験ではわずかに失敗例もありますが、これはトリキュラーを指定どおりに服用しなかった、いわば飲み忘れが原因となったものですので、効果のほどは確かであるといえるでしょう。